午前中に、家の下の空き地、それと少し離れた道路工事現場から土を採取して来た。この2種類の土に、どの程度の粘土が含まれているか、そして、どれくらいの砂を混合しないといけないかをテストした。粘土だけでオーブンを作ると乾いた時に収縮して割れてしまうのだ。
テストその1: シェーク・テスト
同量の土と水を容器に入れて、よくシェークする。約30分後に、容器の底に沈殿した物の量と、まだ水中に溶けている物の量(これが粘土)の割合を見る。写真は30分後の様子。黒い線が水を入れる前の土の高さ。その線より上に、未だ土があるので、採取してきた土に粘土が含まれていると判断してよいと思う。
テストその2: 団子テスト
砂と粘土を混ぜて団子にする。それを腰の高さから地面に落として、割れないような配合を求める。
左の団子は、粘土対砂の比率が1:1。右は2:1。どちらも、コンクリートの地面に落として割れなかった。水は殆ど入れなったので、粘土の粘性だけで落下の衝撃にも耐えられた。 砂の量の多いほうが、やや脆くて、ひびの本数が多かった。
テストその3: 収縮率テスト
テスト2で求めた配合の割合を元に、ブロックを作ってみる。ブロックを日干し煉瓦のように乾燥させ、どの程度収縮するかを見る。これで、ブロックがちゃんと固まり、あまり収縮もしなければ、来週末にはオーブンのドームの作成にかかれる。
ホントに多才です。
この試験方法って、土木技術所の研究員がやってたやり方
そのもの。今は電算化されていますが、本来はこのやり方で
実験式のデーターを取っていたはずです。
土木の方程式って、ほとんどが実験式なんです。
すごい。
週末関東出張でした。桜が満開時期でしたが、仕事なので、
電車の中からほんの少しのお花見気分でした。
Posted by: 斉藤純一 | March 29, 2004 at 07:52 PM
テストの方法は本に書いてあったんです。でも、シェークテストの結果が少し不安で、30分経過時点で、かなり沈殿してしまい、水の上の方はすっかり澄んでしまっているのです。乾燥してたときの土の高さ(写真内の黒い線)よりは、まだ高いところまで濁っている(つまり沈殿しきっていない)ので、これは粘土なんだろうと思っているのですが。
掘ってきた土を見た感じでは、カチカチに乾燥して固まっているので、逆に考えると焼いて火を通せば、そこまで固くなるのかなぁと思っているのですが。
Posted by: たかしま | March 29, 2004 at 08:51 PM
はじめまして。
今回、土窯を作ろうかと思い、古い投稿に対してコメントを入れさせていただきました。
収縮試験として、直径65mm、高さ30mmのテストピースを作り、試験をしました。
これは良かったのですが、それを地面(アスファルト)1mから落としたところ、木端微塵となってしまいました。
その前段に直径80mmの球を1mから落とした際には割れませんでした。
団子テストで利用した直径と落とした高さを覚えていれば、教えていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
Posted by: 髭爺 | May 20, 2012 at 10:53 AM
髭爺さん、こんにちは。
高さはおよそ90cmくらいから、5cmくらいの土団子を落としました。この試験では割れなかったのですが、数日後の日記(http://waimangu.typepad.com/living_in_nz/2004/04/post.html)に書いたのですが、ブロック状にした物が全然固くならず、結局掘って来た土には粘土が足りないことがわかりました。
最近、入り口の部分が傷んできたこともあり、オーブンを殆ど使ってません。なんとか暇をみつけて直そうと思ってます。
Posted by: たかしま | May 20, 2012 at 02:25 PM